JIS T 8101 安全靴
「主として着用者のつま先を先芯によって防護し、滑り止めを備える靴」と定義されています。
JIS T 8103 静電気帯電防止靴
人体への静電気帯電のために起こる爆発、火災のような事故及び災害、ならびに製品の汚れなど生産への悪影響を防止するために、工場などで働く作業者が使用する靴についての規格です。
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関係ISO規格
ISO 20344 個人用保護具 – Test methods for footwear (靴の試験方法)
ISO 20345 個人用保護具 – Safety footwear (安全靴)
ISO 20346 個人用保護具 – Protective footwear (保護靴)
ISO 20347 個人用保護具 – Occupational footwear (作業靴)
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関係するISO国内対策委員会
ISO/TC94/SC3 安全靴 (日本はISOでは議決権のあるPメンバーとなっています。)

作業区分による種類(記号)
- 重作業用(H)
先芯の耐衝撃性能100J・耐圧迫性能15kN、表底のはく離抵抗300N以上あるもの。
- 普通作業用(S)
先芯の耐衝撃性能70J・耐圧迫性能10kN、表底のはく離抵抗300N以上あるもの。
- 軽作業用(L)
先芯の耐衝撃性能30J・耐圧迫性能4.5kN、表底のはく離抵抗250N以上あるもの。
表底の種類
表底は滑り止め効果のある形状をしており、ゴム、発泡ポリウレタンまたはそれらの重層組み合わせの構造とし、一定の物理的性能を持つことが定められています。
また、最薄部の厚さも定められています。
甲被による種類
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総ゴム製
耐油性のあるものとないもの、2区分あります。
ゴムの厚さや性能についても基準が設けられています。漏れ防止性の試験をクリアしなければなりません。
- 革製
天然の牛革をクロム等でなめしたもの。革の厚さや性能についても基準があります。
付加的性能(記号)
- 耐踏抜き性能(P)
くぎの貫通時の力1,100N以上あるもの。
- かかと部の衝撃エネルギー吸収性(E)
衝撃エネルギー吸収性20J以上あるもの。
- 耐滑性(F)
靴底の動摩擦計数0.20以上あるもの。
- 足甲プロテクタの耐衝撃性(M)
足甲部への衝撃を緩和する性能を有するもの。
※これら種類と付加的性能については、安全靴あるいは箱に表示されています。
例1 【安全靴 革製S】・・・・ 革製の普通作業用安全靴
例2 【安全靴 革製SP】・・・ 耐踏抜き性能を持った、革製の普通作業用安全靴