団体について

団体の活動

団体の活動目的

私たち日本安全靴工業会は、安全靴の業者団体として昭和40(1965)年に設立されました。 以後、革製・総ゴム製ならびに静電気帯電防止性能を備えたすべての安全靴に係る技術的研究を行い、国内規格の作成に協力。品質や性能の向上、ならびに安全靴の普及、労働安全衛生全般に寄与することを目的として活動しています。

活動イメージ写真

主な活動

私たち日本安全靴工業会は、定期的な会合を重ね、次のような活動をしています。

活動の成果

労働災害の推移を直近10年の単位で見た場合、企業経営者、労働者、行政、保護具製造者などの関係者の皆様の相互努力により、2020年度は労働現場の環境改善、保護具の普及が進み、労働死亡災害は減少傾向となりました。

死亡災害

2013年からの事故別労働災害

2013年からの事故別労働災害

2022年度 事故別労働災害の内訳

2022年度 事故別労働災害の内訳

死亡災害は減少傾向となりましたが、休業4日以上の死傷災害では、より増加傾向が顕著になっています。事故の型では、「転倒」と「動作の反動・無理な動作」の増加が目立ちます。 転倒災害は、労働人口が第二次産業から第三次産業へと変わってきたことと無関係ではありません。具体的には、商業や保健衛生業などで転倒災害が顕在化しています。 濡れた床などの滑りやすい床で、滑りやすい靴底の靴を着用した場合、靴底の滑りは即転倒の発生につながりますので注意が必要です。 滑りに強い靴底の普及がこれからの我々日本安全靴工業会の活動の大きな柱の一つであると考えています。

死傷災害

2013年からの事故別労働災害(休業4日以上)

2013年からの事故別労働災害(休業4日以上)

2022年度 事故別労働災害の内訳(休業4日以上)

2022年度 事故別労働災害の内訳(休業4日以上)

今後の活動

日本安全靴工業会が今後取り組むべき活動としては、次のものが挙げられます。

これらを発展させてゆくことで、
労働災害における足部災害に関連する災害ゼロを目指します。

会員一覧

安全靴の歴史

日本の安全靴の歴史と
日本安全靴工業会のあゆみ

昭和22年(1947年)

  • 当時労働者の多くが着用していた草履に、金属の切り板を叩いて先しんのような形状にしたものを取り付けるなど、安全靴の先祖と言えるような履き物が誕生しました。

    また、この頃に安全靴の試作が始まりました。
    最初の安全靴は、底材に進駐軍払い下げの自動車タイヤ、甲被の部分は同じく払い下げのズック(帆布)を使用し、軟鋼板の先しんを入れたお粗末なものだったといいます。

  • 【世の中の出来事】

    1月
    学校給食実施
    2月
    国際標準化機構(ISO)設立
    4月
    労働基準法公布
    5月
    日本国憲法を施行
    8月
    浅間山爆発
    9月
    労働省発足

昭和26年(1951年)

  • アメリカ視察旅行から帰られた労働省安全課担当者が、米国製安全靴を持ち帰り、それらを解体し、安全靴の研究が正式に始まりました。

  • 1月
    第1回NHK紅白歌合戦放送
    9月
    サンフランシスコ平和条約・日米安全保障条約締結
    10月
    力道山デビュー

昭和32年(1957年)

  • 米国戦時規格を翻訳し、これらの研究を基礎にグッドイヤーウェルト式革製安全靴の規格が制定されました。(JIS S 5028 制定)

  • 1月
    日本の南極観測隊が南極大陸初上陸
    9月
    初の国産ロケットの発射に成功
    10月
    旧ソ連が世界初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功

昭和36年(1961年)

  • 日本国内において英国ジョン・ホワイト社の技術を導入して、直接加硫圧着式(VP式)安全靴の製造を開始し、これがグッドイヤーウェルト式に比べて性能が良く、特に熱場作業に適しているということからJIS化され直接加硫圧着式安全靴の規格が制定されました。(JIS S 5030 制定)

  • 1月
    第35代米大統領にジョン・F・ケネディ就任
    4月
    NHK朝の連続テレビ小説放送開始
    人類初の有人衛星ボストーク1号打ち上げに成功

昭和40年(1965年)

  • 日本安全靴工業会 設立
    革製・総ゴム製などの安全靴に係わる技術的研究を行い規格の作成に協力し品質、性能の向上、並びに安全靴の普及に寄与することを目的として、日本安全靴工業会が設立され、JIS規格の原案作成に参画、検討を開始致しました。

  • 4月
    初の国産旅客機YS-11就航
    10月
    朝永振一郎教授がノーベル物理学賞受賞
    10月
    ホンダがF1初勝利
    11月
    新幹線「ひかり」が東京~新大阪間(当初予定の3時間10分)で運転を開始

昭和43年(1968年)

  • JISの種類を増やして一人でも多くの労働者が安全靴を履く事が、結局は足部災害を断絶させる道だという観点から、JIS S 5028とJIS S 5030の改正準備、及び検討に入りました。

  • 6月
    小笠原諸島、正式に日本復帰
    10月
    川端康成、ノーベル文学賞受賞

昭和47年(1972年)

  • 現在の安全靴の規格の元である革製安全靴JIS T 8101が制定されました。
    この時のJIS T 8101は、グッドイヤーウェルト式、直接加硫圧着式、セメント式、射出成形式という製法に関係なく、H・S・Lの性能基準が決められました。
    同年、労働安全衛生規則が施行され、第58条で労働者に安全靴その他適当な履物の着用が義務付けられました。

  • 2月
    札幌オリンピック開催
    元日本陸軍兵士横井庄一さんがグアム島より帰還
    あさま山荘事件
    3月
    高松塚古墳の壁画が発見される
    5月
    沖縄返還
    7月
    ハイセイコー大井競馬場にてデビュー
    9月
    日中国交正常化
    カンカン・ランラン来日

昭和50年(1975年)

  • 安全ゴム長靴のJIS規格である総ゴム製安全靴JIS T 8102が制定されました。

  • 4月
    ザ・ピーナッツ引退
    ベトナム戦争終結
    10月
    広島東洋カープ初優勝

昭和54年(1979年)

  • 静電靴のJIS規格である静電気帯電防止用革製安全・作業靴JIS T 8103が制定されました。

  • 1月
    国公立大学共通一次試験を初実施
    3月
    スリーマイル島原子力発電所事故
    6月
    巨人の江川卓投手がデビュー
    10月
    天然痘が根絶

昭和57年(1982年)

  • 足甲安全靴のJIS規格である足甲安全靴JIS T 8104が制定されました。

  • 2月
    ホテルニュージャパン火災
    4月
    500円硬貨発行
    10月
    日本初のCDが発売
    12月
    映画『E.T.』が日本公開
    テレホンカード発売開始
 

昭和58年(1983年)

  • 発泡ポリウレタン製靴底の安全靴のJIS規格である発泡ポリウレタン表底安全靴JIS T 8105が制定されました。

  • 4月
    「おしん」放送開始
    東京ディズニーランド開園
    7月
    ファミコン発売
    8月
    桑田・清原の1年生コンビの活躍でPL学園が夏の甲子園優勝
    10月
    三宅島大噴火
 

昭和60年(1985年)

  • 安全靴についてのISO国際会議(ISO/TC94/SC3)の国内対策審議団体として、(社)日本保安用品協会がこれにあたることとなり、日本安全靴工業会が内容の検討を開始しました。

  • 1月
    北の湖が引退を表明
    3月
    青函トンネル本坑貫通
    科学万博つくば'85開催
    4月
    電電公社がNTTとして民営化
    日本専売公社がJTとして民営化
    8月
    日本航空123便が御巣鷹山に墜落
 

平成3年(1991年)

  • 労働省産業安全研究所(現在の独立行政法人 労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所)が当時のISO国際会議で審議されていたDIS 8782-1(安全靴の安全用件)の内容を取り入れ、安全靴としての機能をまとめた「安全靴技術指針」を制定しました。

  • 1月
    湾岸戦争勃発
    5月
    千代の富士が引退
    ジュリアナ東京オープン
    6月
    マツダ・787Bが日本車として初のル・マン24時間レース総合優勝
    12月
    ソビエト連邦崩壊
 

平成7年(1995年)

  • イギリス、ロンドンで開催された安全靴についてのISO国際会議(ISO/TC94/SC3)に(社)日本保安用品協会と共に日本安全靴工業会のメンバーが出席し、意見交換を行いました。

  • 1月
    兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生
    3月
    地下鉄サリン事件
    8月
    Microsoft Windows 95発売
 

平成9年(1997年)

  • JIS T 8101を基本としてJIS T 8102、JIS T 8104、JIS T 8105を整理、統合し、当時のISOにおいて審議されていた規格原案を勘案し、取り入れられるものは取り入れるという方針の下、安全靴JIS T 8101に規格を統合しました。

  • 3月
    大阪ドーム完成
    三井三池鉱山が閉山
    4月
    消費税増税(3%から5%に)
    ペルー日本大使公邸占拠事件
    7月
    香港返還
    8月
    ダイアナ元英皇太子妃事故死
    9月
    マザー・テレサ死去
    12月
    京都議定書採択
    東京湾アクアライン開通
 

平成10年(1998年)

  • 安全靴、作業靴のISO規格が制定されました。(ISO 8782)

  • 2月
    長野オリンピック開催
    郵便番号7桁化
    6月
    FIFAワールドカップ・フランス大会開催
    日本初出場
    7月
    Microsoft Windows 98発売
 

平成13年(2001年)

  • JIS T 8103の名称を静電気帯電防止靴に改め、大規模な改正を実施致しました。

  • 2月
    えひめ丸事件
    3月
    ユニバーサル・スタジオ・ジャパン開業
    9月
    東京ディズニーシー開業
    狂牛病(BSE)問題
    アメリカ同時多発テロ事件
 

平成18年(2006年)

  • 耐滑性についての試験方法及び規格値を新規に制定し、環境への配慮もあり、非クロムなめし革も使用できるよう安全靴JIS T 8101を改正しました。

  • 1月
    ライブドア事件
    3月
    ワールド・ベースボール・クラシック初開催
    日本が優勝
 

平成22年(2010年)

  • JIS T 8103 静電気帯電防止靴について、静電靴のIEC規格との整合性を更に図るために再度大幅な改正を実施致しました。

  • 6月
    小惑星探査機「はやぶさ」地球に帰還
    6月
    第19回男子サッカーW杯を南アフリカ 共和国で開催
 

平成23年(2011年)

  • 東北地方の震災の処理に対応するため、災害用途に適した安全靴を各被災地宛に配送

  • 3月
    太平洋三陸沖を震源とするM9.0の観測史上最大規模の地震が発生、東北地方を中心に地震、津波による大災害が起こり、福島第1原発も大規模な被害を受けました
 

平成27年(2015年)

  • 日本安全靴工業会設立50周年を迎え、総会後に記念式典を開催

  • 1月
    箱根駅伝、青学大が初優勝
    10月
    TPP交渉、大筋合意
 

平成28年(2016年)

  • 安全靴の国際規格との整合化を図るため、JIS規格原案作成委員会の中で安全靴JIS規格の大幅改訂案を作成し、日本規格協会に上申

  • 4月
    九州熊本県にてM7.3(最大震度7)の地震が発生、大勢の方々が被災されました
    8月
    リオデジャネイロ五輪開幕
    11月
    アメリカ大統領選挙
 

平成29年(2017年)

  • 時代の変化に対応できるように日本安全靴工業会会則を改訂

  • 1月
    防衛省の通信衛星打ち上げ
    6月
    将棋・藤井四段、前人未到の29連勝
    9月
    桐生:9秒98の快挙_陸上100メートル
    10月
    衆議院総選挙
 

平成30年(2018年)

  • 災害発生後に着用する靴について、より安全に着用して頂くために防災靴ガイドラインを策定

  • 2月
    平昌五輪開催
    6月
    米朝が史上初の首脳会談
    働き方改革法が成立
    9月
    北海道胆振東部地震発生
 

令和2年(2020年)

  • JIS T 8101(安全靴)を14年ぶりに大幅改正、同時につま先部の防護を必要としないJIS T 8108(作業靴)を新規制定

  • 2月
    新型コロナウィルス全世界へ感染が蔓延
    3月
    JIS公示
    7月
    史上初オリンピック延期決定